心理学総合案内こころの散歩道/ありがとう
ホームページに関するある本を読んだときに、「多くのサイトで、訪問した読者への感謝の気持ちが現れていない」という記事を読みました。そこで、自分のページでは、まず読者の方への感謝の言葉から始めたいと考えました。
何であれ、私のサイトをご訪問下さった方には、ウェブマスターとして好意を感じます。本の著者や、新聞の記者も、愛読者を大切に思う気持ちは、同じでしょう。
そうは言っても、あなたと交流を持った後で、あなたに個人的に好意を感じるかどうかは、わかりません。だからこの言葉は、事実であると同時に、わたしの「願い」でもあります。
私が、あなたに好意を持てるようにと。
よく、「愛される人間になりましょう」なんて言いますよね。みんなから好かれる人、愛される看護婦さん、人気者の先生など、たしかに愛される人になることは良いことでしょう。
でも、本当に価値があるのは、愛される人よりも、愛する人だと思うのです。マザーテレサが偉大だとすれば、それは、みんなに愛されたからではなく、みんなを愛したからだと思うのです。
誰かの小説です。（誰だか忘れました。知っている人はぜひ教えて下さい。だから以下の内容もかなりいい加減だと思います。）
ある人に子どもが産まれた。親は悪魔と契約し、子どもは全ての人から愛される人間になる。子どもは、とても評判の高い、町の人気者になっていく。しかし、その子の心は醜く歪んだものになってしまった。一方、全ての人を愛する人は、本当に素晴らしい人間に成長していった。
心理学的に言っても、人を愛することができるのは、心が健康なしるしです。仏教やキリスト教的に考えても同じではないでしょうか。
「自分自身を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい」（聖書）
人々を愛そうなんて、小学校の道徳みたいで、ただのきれい事だとお感じの人もいるでしょう。確かにそうかもしれません。でも、人に愛されるために必死に努力するよりも、むしろ人を愛することの方が、心の健康と、そして幸せのために、たしかに効果的だと思うのです。
感謝と、願いを込めて、
「ありがとう。あなたのことが大好きです。」
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