心理学総合案内「こころの散歩道」/心のニュースセンター/ソルトレークオリンピック/ショートトラック
寺尾「走路妨害」で失格
決勝進出とガッツポーズをしたとたんに、走路妨害の判定で失格。しかし、どうやら判定ミスのようだ。日本チームとして抗議を行っている。
寺尾選手はインタビューに次のように答えている。
「一度判定が下ったものは仕方がない。腐っていてはもったいない。明日は1500メートルで自分を見せます。」
不正や誤りは、もちろん正してほしいと思う。しかし、明日もレースはある。「腐っていてはもったいない」
ラッキーな金メダル
今回のオリンピックでは、特に注目の選手ではない。日本の川上隆史監督も「長く続けてる選手という印象しかない」という。スティーブン・ブラッドバリー。
この日も、何事もなければ、予選で敗退していたかもしれない。ところが……。
最初は準々決勝。4位で敗退かと思った瞬間、上位選手の失格で2位。次の準決勝では、転倒者と寺尾選手の失格で1位。そして、決勝。
集団から離れ、一番後方にいたのに、他の選手が次々と転倒。その倒れた選手達の間をすり抜け、見事に優勝、金メダルだ!
なんて運のいい選手だろうか。
しかし、彼は言う。
「金メダルは、1分半のこのレースで与えられたとは思っていない。10年間の苦労に対して、天が与えてくれたと思う」
8歳から競技を始める。92年のアルベールヒルで初のオリンピック。94年のリレハンメルでは銅メダルに輝く。しかし、98年の長野では8位。その間、94年には、レース中の事故で、右足を111針も縫う大怪我。2000年には、首の骨の大怪我も経験している。
それでも、彼はオリンピックに戻ってきた。
幸運はただぼんやりとしているだけではめぐってこないのかもしれない。続けていれば、いつか自分にも幸運が来るかもしれない。そう信じられる人は、努力を続けることができるのだろう。
「神様はいつかアナタにも微笑んでくれるよ。きょうはボクの番だった」
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