「心理学総合案内心の散歩道」/自殺の心理/最近
ご遺族は、「自殺は強制的な工事着工への抗議だ」と訴えています。
遺書には、区長あてで、「私は公園通りと散策路を愛していた」「生命と魂を凝縮して区長にぶつける。区長に対する抗議を以て(もって)生命を断つ」とありました。
会長さんは、おそらくりっぱな方だったのでしょう。ご遺族や守る会の皆さまの悲しみや、会長さんの遺志を継ぎたいとの思いは当然のことでしょう。
しかし、それでもやはり自殺自体は立派なことではなく、残念なことだと思います。
公園通りと散策路がどんなに重要なものであっても、会長さんの命の方がずっと大切なものだったはずだからです。
(命を懸けて何かを守ることは確かにあるでしょう。そのような行為全てを否定するわけではありません。尊敬すべき態度と言えることもあるでしょう。しかしそれでもなお、このページで、私は自殺を肯定するわけにはいきません。自殺を肯定するような態度や報道が、次の自殺を誘発する危険性があるからです。)
家族との夕食の途中に突然飛び降りたそうです。おそらく、心が弱っていた状態での発作的な自殺でしょう。お悔やみ申し上げます。
彼はドラフト一位でプロ入りし、活躍しました。人間的にも良い人だったようです。しかし、最近は定職のない状態でした。
スポーツ選手は華やかな生活を送っていても、他の職業よりもずっと早く引退を迎えねばなりません。
願わくば、スポーツで鍛えた精神が第二の人生でも生かされますように。
病院関係者が麻薬に走ったり、警官がピストルを使ったり。誘惑の多い職場では、職員の心のケアが大切です。
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