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バス乗っ取り事件の犯罪心理
両親が謝罪文

(2000.5.16)

 容疑者の謝罪文が発表されました。凶悪な少年時件が起きるたびに、両親も責められます。もちろん、両親に無関係なわけがありません。場合によっては賠償請求されることもあるでしょう。

 しかし、全ての責任が親にあるわけではありません。神戸小学生殺害事件の時も、両親もマスコミに顔を出し、謝罪すべきだという意見がありましたが、私はそうは思いません。

 もちろん、被害者への謝罪は人として当然でしょう。しかし、社会的制裁を受けなければならないとは思えません。(実際には、仕事をやめたり、引っ越しせざるをなくなることは良くあることでしょう)

 家族の誰かが罪を犯したら、家族全員が刑罰を受けるというのは、古い間違った考えだと思います。

 東京埼玉連続幼女殺害事件の犯人の父親は、自殺しています。それで良いのでしょうか。

 少年犯罪を犯した少年が少年院から退所してみたら、両親は離婚し、自宅は売り払われ、一家離散していたなんて話も珍しくありません。親の自殺も、上の例だけではありません。

 これでは、せっかく更生しようと思っていた少年でも、更生への道はとても困難な道になるでしょう。

 少年犯罪者はまた社会に戻ってきます。少年をしっかり更生させることこそが、親の責務でしょう。少年が心から反省し、涙ながらにご遺族に謝罪でき、罪を悔いて、今後の人生では社会に貢献できるようにさせることが、家族の役割だと思います。

 そういう思いを持っている家族を支えていくのが、社会の役割だと思うのです。

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