新潟市中央公民館2000.6.6
新潟青陵大学 碓井真史
子どもの成長と親子関係
小学生時代 「守ってくれる親」が良い親
思春期以降 「遠くにあって子の成長を念じている親」が良い親
思春期:自立、心理的離乳の時期
思春期は、心も身体も成長し、強い自立への欲求を持つ。
しかし、本当に独り立ちするだけの力はなく、甘えたい気持ちもある。
自立のためにはたっぷりと愛を注ぐことが必要。甘えさせる、でも、甘やかさない。(思春期になっても、親の役割が小さくなるわけではない)
問題のある親
子の成長に親がついていけない。
性的成長に嫌悪感を感じてしまう・時代の変化を無視する・子の成長を信じられない
守り続けて甘やかしてしまう親:自立のための訓練ができない。
挑戦させない・叱らない・責任をとらせない・親が先回りする、考えすぎる
自立していない親
自信がない・叱れない・子離れできない・自分の親との未解決の問題がある
突き放す親
子の未熟さをことさら指摘する。→自立への自信がつかない。
望ましい親
子どものころのように口うるさく指示したりしない。しかし、子どもへの深い愛情があり、子どもに共感し、困ったときには助けてくれる。
親からの自立:長野オリンピックの金メダリスト、里谷多英選手の場合
父親がコーチ 「お父さんにほめてもらえるのがうれしくてスキーをしてきました」
父の死 「引退も考えました」
試合を終え、「父と一緒に滑りました。お父さんってやっぱりすごい。そして、みんなにありがとうといいたい。でも、自分のために滑りました」
自立している子は、豊かな親子の感情を持ち、人々に感謝し、自分の人生を持てる
共感「子心、親知らず」
親として大人として、子を叱りたくなったり、説教したくなるのは当然。子もそれは理解する。問題は、子の心に共感しているかどうか。思春期になっても、共感してくれる親とは、コミュニケーションの絆が切れない。
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/index.html
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