心理学総合案内「こころの散歩道」

新潟市中央公民館ライフセミナー21                 1997.11.13

人を見る目、自分を見る目
人間関係の心理

新潟青陵女子短期大学 福祉心理学科 碓井真史


1、対話と交流のパターン(交流分析から)
・満足できる対話
・不満の残る対話
資料別紙

2、人はなぜ、人との交流を求めるのか。
   ・資料別紙
   ・どうして互いに傷つけあうのか。
   ・実際に温かな交流をこの場で体験してみましょう。

3、あなたを不幸にする誤った信念(論理療法から)

1)私は、みんなに愛されねばならない。(受容欲求)
2)私は、有能でなければならない。失敗してはならない。(失敗恐怖)
3)人が私を不快にしたときには、相手を非難すべきだ。(非難)
4)期待していたものが得られなければ、絶望だ。(欲求不満)
5)感情は変えることができない。(憂うつ)
6)危険や恐怖の場面では不安になるのが当然だ。(不安)
7)苦労は、できるだけ避けた方が安心だ。(怠惰)
8)私を傷つけた過去の出来事から逃れることはできない。(生育歴の偏見)
9)何事も現在より、将来の方が良くなるべきだ。(現実拒否)
10)何もしないことが最高の幸福だ。(受動的生き方)



4、あなたの周りの「困った人達」とのつきあい方

 うそつき、すぐ怒る人、泣き虫、ほら吹き、無責任人間、無気力人間、意地悪、弱虫、
こういう「困った人」(達神経症的な人たち)と共に生きていく方法。
 人を援助することは、とてもすばらしいことです。ただし、かなりの忍耐が必要です。

1)人を変えようとしすぎない。まず、自分が変わる、そうすれば人も変わる。

 私たちには、他人を自分の思い通りにする権利などありません。それに、そんなことをしようとしても、あまり効果はありません。

2)相手の不愉快な態度を受け入れる。
 
 誰かがあなたに攻撃を仕掛けてきても、個人攻撃とは受け取らない方が、人間関係は上手く行きます。本当は、あなたが憎くてやっているのではなく、その人の「神経症的な部分」がそうさせているだけなのです。

3)非難しない。長所をほめる。

 攻撃的な非難で相手をやっつければ、一時的に気分がすっきりするかもしれません。でも、非難されて、よい方向に変われるのは、よほど人間ができた人だけです。それよりも、相手の長所を発見し、誠実にほめた方が、人間関係をよくするためには効果的です。

4)愛と尊敬を与える。それと同時にカモにならない。相手に利用されない。
  親切に行動する。それと同時に自分の立場を守る。

 彼らを憎んだり侮辱しても、人間関係はよくなりません。その人は、ますます神経症的な困った人になるでしょう。むしろ、愛と尊敬を与えることが必要です。
 ただし、相手の言いなりになってしまってはいけません。自分の権利もしっかりと守らなければなりません。その人のカモになってしまえば、あなたもつぶされてしまうし、その人の神経症的傾向もよくなりません。

5)援助に失敗しても失望しない。

 失敗したからといって、自分をダメ人間だと思ったり、もう人のために努力することは止めようと思うのは、神経症的な考えです。そうではなく、健康的に次のように考えましょう。
「今回うまくいかなかったのは残念だ。でも、私はまたがんばろう。」

*時間があれば「じゃんけんゲーム」をします。
やり方と心理的解説はその時に。


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