心理学 総合案内 こころの散歩道 (心理学講座)/ やる気研究所/内発的動機づけとは

内発的動機づけ 2

内発的動機づけとは

内発的動機づけとは

内発的動機づけとは、お金のためでもない、怒られないためでもない、その活動がしたいからするという動機づけです。たとえば、一銭の得にもならない趣味の活動などが、内発的動機づけによる活動です。

(さらに、もっと科学的、心理学的な説明は→コチラ内発的動機づけと自己決定:実験社会心理学的アプローチ :こころの散歩道・碓井真史


外発的動機づけとは

活動それ自体を楽しむのではなく、何かのために活動するのが、外発的動機づけです。たとえば、本を読むこと自体を楽しんでいるときには内発的動機づけですが、勉強のため、試験に合格するために読むのは、外発的動機づけです。


心の中の内発的動機づけ、外発的動機づけ

 その活動自体以外に、ごほうびや罰があると、外発的動機づけ、何もないのに活動しているのが内発的動機づけです。
ただし、目に見える形では何もないのに、心の中に行動を操るようなごほうびや罰があって活動しているときには、やはり外発的動機づけになってしまいます。
たとえば、誰かが直接お金や商品をくれなくても、現実にはそんなことはないときにも、心の中でこうすればきっと報酬が手に入るだろうと思ったり、こうしなければ罰が下るだろうと思ってしまっているときには、本当の内発的動機づけではなく、外発的動機づけになってしまいます。
実際にごほうびや罰があってなくても、心の底からごほうびや罰に左右されない自由な気持ちで活動するのが、内発的動機づけです。

内発的動機づけと外発的動機づけの比較

様々な研究によれば、内発的動機づけによる活動は、外発的動機づけによる活動よりも、楽しく、質が高く、持続すると言われています。
たとえば、試験のために(外発的に動機づけられて)勉強しているときには、試験が終われば、勉強しなくなるでしょう。試験のためだけに勉強したことは、試験が終われば、忘れてしまいます。
子どもに絵を書かせる実験や、大学の新聞部に見出しを考えさせる実験など、多くの実験でも、内発的動機づけによる活動の方がより良い活動になることが分かっています。

内発的動機づけのもとになるもの

内発的動機づけは、ごほうびを得るためのものでもなく、罰を避けるためのものでもありません。もっと内的な満足感のためのものです。それは、
1 有能感: その活動を通して有能感が味わえるのが楽しい。
2 自己決定感: 自分自身で決定して動かしていることが楽しい。
(さらに、3を加えることもあります。3 対人交流:たとえば野球やバレーボール、教室での学習における仲間との交流が楽しい )

といった内的な満足感にもとづく活動です。
☆このように、できれば内発的動機づけで活動したいわけですが、しかしだからと言って外発的動機づけが悪者と言うわけでもありません(これは、次のページ(準備中)で)
2010.10.25
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当サイト内の関連ページ
内発的動機づけと自己決定:実験社会心理学的アプローチ (新潟心理学会第34回談話会)


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