ある日子どもが学校へ行きたくないと言い始める。親は大慌て。家庭には嵐が吹き荒れます(というのが前回のお話)。
さて、嵐が収まって少し落ち着いてくると、学校に行かない子どもは、昼間からゲームをしたり、マンガを読んだりします。これが、親としては腹が立ちます。怒鳴りつけたくなります。でも、そんなことをしても良いことはありません。
せっかく休んでいるのですから、しっかり休みましょう。ゲームもマンガも、昼夜逆転するほどでなければ、心身の癒しになります。そんなに家を居ごこち良くしたら、ますます家から出なくなるでしょうか。そんなことはありません。いずれ子どもは自立するでしょう。
では、何もしないことが良いことでしょうか。そうではありません。登校刺激を与えてはいけないという言葉を誤解し、登校の「きっかけ」を与えないのは間違っています。
学校へ行かせること自体が目的ではないのですが、本当は学校へ行きたいのに行けないことで自己卑下している、そんな子どもの心を癒しましょう。
「どうしてこの子は学校へ行かないのだろう」と考えるのではなく、「どうしたら学校へいけるのか」を考えましょう。
登校を妨げているものがあるなら、できるだけ取ってあげましょう。
「過去の問題」ではなく、「未来の可能性」を見つけましょう。
何が良いきっかけになるのかは、私にもわかりません。家庭と学校とが協力して、探していきましょう。
これは「宝さがし」なのです。その子の秘められた可能性、宝物は必ずあります。どこかを掘って宝が出てこなくても、落ち込むことはありません。その場所に固執してはいけません。次の場所にチャレンジです。
この子にもすばらしい宝物があると、信じてもらうことで、子どもは癒され、勇気を与えられます。
この子にもすばらしい宝物があると、親が信じることで、親の心も癒され、勇気が湧いてくるのです。
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