カウンセリングマインド2:心理学 総合案内 こころの散歩道 (心理学講座)/癒し・臨床心理学・東日本大震災の災害心理学/カウンセリング・マインド2:
カウンセリングマインド2話を聞くと言うことは |
的確なアドバイスや、感動的なセルフは言えなくても、聞くだけならできるでしょうか。いえいえ、人はなかなか人の話を聞けません。だからこそ、あなたが、カウンセリングマインドを持って、しっかりと人の話を聞く必要があります。
カウンセリングマインド「話を聞く」というこは、「教えないこと」です。人を助けたいと思うような人は、やる気もあるし、経験や知識もあるし、そうすると、どうしても教えたくなります。
教えることが悪いわけではありません。でも、今はカウンセリングマインドを持って話を聞こうと思っていたはずなのに、いつの間にかあなたが話し始めている、教え始めていることがあります。
あなたが教え始めれば、相手は黙ってしまいます。
カウンセリングマインド「話を聞く」ということは、「簡単には理解しない」ことです。あまたが良く経験豊富な人は、すぐ相手の話を理解してしまいます。わかったつもりになってしまいます。そうすると、相手の話が聞けなくなります。簡単には理解した気にならずに、しっかり話を聞きましょう。
カウンセリングマインド「話を聞く」ということは、「相手のペースで話をさせること」です。普通の会話は、お互いに同じぐらいの量を話します。でも、今日はあなたが聞き役です。
普通の会話では、相手に気を使い、冷静に順序良く話したり、相手を不愉快にさせないように、ユーモアを交えて話したりします。けれども、カウンセリングマインドを持った会話では、相手にこのようなことを要求しません。
泣きながらでもいい、怒りながらでもいい、ずっと黙りこくってもいい。すごい勢いで話し続けてもいい。その人が話しやすいように話してもらうのが、カウンセリングです。
あなたが、カウンセリングマインドを持って、「あなたの話が聞きたい」という態度で、話を聞くことができるなら、相手はたくさん話してくれるでしょう。
あなあらが、カウンセリングマインドをもって、「あなたの気持がわかりたい」という思おいで話を聞くなら、一生懸命聞きながら、相手に共感することができるでしょう。
単に言葉を理解するのではなく、相手の気持ちを理解して話を聞けた時、それは大きな力になります。相手の人は、ただ話を聞いてもらっただけで、現実は何も変わっていないかもしれませんが、話をする前よりも、きっと少し心が軽くなっているでしょう。ほんの少し希望がわいていることでしょう。
それは、小さな変化かもしれません。でも、小さな変化は大きな変化につながります。時間はかかるかもしれませんが、その人の心も、きっと自由に、強くなり、癒されていくことでしょう。
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『カウンセリング・マインド 』国分 康孝
『じょうずに聴いてじょうずに話そう―カウンセリング・マインドとコミュニケーション・スキルを学ぶ 』
『アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方―人はだれに心をひらくのか 』
『プロカウンセラーの聞く技術』
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