心理学総合案内「こころの散歩道 」/ マインドコントロール / ライフスペース
ライフ スペース 3
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発売中の週刊誌が、続々とライフスペースの問題を扱っています。あのミイラ状態の遺体付でね。そして、息子がつけていた、遺体のミイラ化日記の紹介がされています。
日記によれば、肌の色が変色し、死臭が漂い始める様子が書かれています。(もっと具体的にいろいろ書いてありますが、読むと気持ち悪くなる人もいるでしょうから、読みたい方は週刊誌をどうぞ。)
普通なら、生理的に拒否反応を感じて、そんな遺体を正視することはできません。ところが、「グル」の言うことを信じ、生きている、元気になると思っているのです。これはただの思想や宗教の問題を超えています。
週刊文春にコメントを述べている精神科医は、
「マインドコントロールによって〜グルの言葉に理性を明け渡している〜感応現象」と解説しています。
(感応現象? 説明してくれないとわからないですよね。私もよくわからなかったので、調べてみました。)
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感応性妄想性障害による現象ということかな。感応性妄想性障害とは、強い影響力を持つ者(信者に対する教祖とか、子に対する親)の精神障害に反応して、子や信者に一時的に表れる精神の異常状態。
教祖(親)の妄想をそのまま信者(子)が、持ってしまいます。信者(親)から離せば、普通は症状はすぐに消えます。
それならすぐに引き離せばよいと思うかもしれませんが、妄想とは、そもそも誰かが客観的な説明をいくらしても、覆らないものなんです。しかも、他の人たちも信じているわけで、集団妄想状態といえます。
こんなときに、外から不用意に激しい攻撃をしても、ますます集団が固まるだけです。警察力を使った強制的な介入と同時に、温かでソフトなアプローチも筆でしょう。これ以上の悲劇が起きなければよいのですが。
DAY by DAY 日記エッセイ 11.22 遺体を埋葬するわけ
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