心理学総合案内「こころの散歩道」/インターネット心理学(より良いネットコミュニケーションのために)/1
友達が欲しい、恋人が欲しい、淋しくてたまらない、でも、真に深い人間関係を作るのは苦手。遊びは得意でも、本当に深いコミュニケーションはとれない。
そんな若者達、そんな現代人にとって、インターネットや、ケータイは、夢をかなえる魔法の道具だ。
淋しいのだが深入りはしたくない、人間関係は苦手だが友達は欲しい。そんな矛盾した思いを満たしてくれるのが、ネット上のコミュニケーションである。
ネットでは、「匿名性」と「親密さ」の両立が可能だ。自分の素性を隠したまま、可能性としては世界中の人々とコミュニケーションを取ることができる。
かなりマニアックな趣味でも、ネット上ではすぐに仲間を見つけることができる。もし関係がいやになれば、いつでもネット上から去ることもできる。ネットは確かに魅力的な道具である。
私たちの社会はすでにネットなしでは正常に機能できない。また様々な方面でネットが有効活用されているのも言うまでもない。
しかし、あまりにも急激に普及したために、様々な弊害も出てきている。私たちはまだネットの利用方法に慣れているとはいえない。(2002.3.1)
BOOKS
『インターネットの心理学 』 パトリシア ウォレス NTT出版
『ポケベル・ケータイ主義! 』 富田 英典 ジャストシステム
『「ケータイ・ネット人間」の精神分析:少年も大人も引きこもりの時代 (朝日文庫) 』 小此木啓吾 飛鳥新社
『なぜ、メールは人を感情的にするのか―Eメールの心理学 (Life & Business series) 』 小林 正幸 ダイヤモンド社
→次のページネットではなぜすぐに親しくなるかへ続く
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