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転倒、しかし
男子モーグルの野田選手。第1エア台(ジャンプする台)を跳んだところで、バランスを崩して転倒。スキーが脱げた。1万4000人の観衆は、誰もが「棄権」を予想した。
しかし、野田選手はあきらめなかった。スキーを履いて、足の痛みをこらえて、レースを続ける。
野田選手は途中で投げ出せば、成績も何も残らない、それに応援してくれた人に申し訳ないと思った。
最後まで滑り終え、ゴールした野田選手を、大観衆の割れるような大きな拍手が迎えた。
AP通信も、野田の行為を「金メダルだけが偉大な瞬間ではない」と称え、世界に発信した。
レース後のインタビュー
「五輪は温かい感じがする。今回は失敗したこともあるし、もう一度出られるものなら出たい」と野田選手は笑顔で答えていた。
レースに戻ったウォザースプーン
男子500メートルスピードスケート。清水と共に金メダルの最有力候補だったウォザースプーン。しかし、一日目、スタートからわずか5歩で、その夢は砕かれた。転倒し、棄権したのだ。
二日目。ここでどんなすべりをしても、オリンピックの勝敗にはまったく関係がない。しかし、彼はレースに戻ってきた。
「五輪に費やした時間と努力を思うと絶望しそうだったが、とにかく前に進むしかないんだ」
「競技会というものは、すべてを受け入れてベストのパフォーマンスをするしかない」
彼の記録は、34秒63。この日、誰よりも速く滑った。
ウォザースプーンは、このあと、1000メートルにも出場予定だ。
「いいレースをして氷上の感触をつかんでおきたかった。嫌なことを忘れるためにも、きょうは大事だった」
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