06.5.9、秋田県藤里町の町営団地で小学校１年生の男児が行方不明となる。翌日、６キロ離れた川沿いの草むらで遺体が発見され、遺体の状況から殺人事件とされる。

　男児は自宅から数十メートルの場所で、数分の間に、声も立てずに連れ去られ、すぐに殺害されたと見られている。

　今回の事件の前４月９日、男児の２軒となりの家の小学校４年生の女児が行方不明となり、翌日４キロ離れた川に浮かんでいるのが発見されている。警察は、事故死としていた。

　１０年程前にできた28軒の家が並ぶ町営団地。周囲は豊かな自然に囲まれている。この二人の死亡には、何らかの関連があるのだろうか。

　マスコミは、ある近隣のある女性宅の周囲を取り囲み、あたかもＸデーを待っているかのようである……。

06.5.26. 17:00

後日、この女性が、二人の児童（自分の９歳になる娘と隣家の小１の男児）を殺害したとして逮捕される。容疑者は子育てに悩んでいたと供述しているが、二人の子どもを殺害した動機は今も不明である。

事件について

　まだ、何もわかりません。ただ、状況から「近隣の顔見知りの犯行」と思われます。

　そうであるならば、事件は地方都市農村部の殺人、近隣殺人といえます。マスコミが注目している人が犯人だとすれば、女性による殺人です。

今週発売された週刊誌ではかなりつっこんだ書き方をしています。テレビのワイドショーでも一部コメンテーターが、ほのめかすような発言をしているようです。

　一般のニュース、新聞は、5.26夕方現在一切触れていません。

　逮捕も去れていないのに、マスコミが自宅を取り囲む様子は、和歌山毒物カレー事件（裁判中）のようです。

　今回の事件が、小さな地域内の人間同士の殺人事件とすれば、その点でもカレー毒物事件に似ています。

　もしも近隣の女性による子ども殺人事件だとすれば、当初「お受験殺人」と大きく報道された事件が思い出されます（後に受験とは無関係だと判明する）。つい最近も、自家用車で幼稚園に子どもを連れて行く途中で同乗の他人の子どもを殺害する事件がありました。

　しかし、現在マスコミが注目していることがまったくの誤解であったとすれば、第二の松本サリン冤罪事件（被害者であったのに犯人の扱いを受けてしまった。取調べの段階で事件とは無関係と判明した）になってしまうかもしれません。

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地方、農村部での殺人

殺人事件と言うと、都会のイメージがあるかもしれません。たしかに、殺人事件の発生件数は都会の方が多いでしょう。ところが統計によると、日本での殺人事件の発生率は、むしろ地方農村部のほうが高くなっています。

殺人は、冷たく薄い都会の人間関係の中ではなく、地方農村部の濃厚な人間関係の中で起こるのです。

今回の事件の動機は、今のところ全くの不明ですが。

近隣殺人

「お受験殺人」と呼ばれた事件は、実は受験ではなく、被害者の母親と今後も付き合いつづけていくことを女性が嫌ったことによる殺人でした。ただ本人ではなく、その娘を殺害しました。

カレー毒物事件では、地域の夏祭りで、近隣の主婦がカレーを作っているところへ、女性がやってきたところ、その女性の評判が悪かったためにその場が一瞬シーンとなったといいます。そこで女性は激高し、一人になったすきに毒物を入れたと検察は見ています。

どちらも、女性は被害妄想的な思いを持っていたと思われます。

最近、ワイドショーなどで大きく取り上げられた近隣騒動である「騒音おばさん」も、本人は自分こそが被害者であると懸命に主張しているようです。

女性による殺人

女性は、男性に比べて、犯罪を犯しません。

殺人などを犯す場合も、男性のような利己的で乱暴な犯罪は少なく、心理的に追い詰められた、いってみれば弱者として犯罪が目立ちます。

（もちろん、被害者や遺族から見れば恐ろしい凶悪犯罪ですが）

今回の事件は、まだ何もわかりませんが。

容疑者逮捕など、事件に大きな動きがあれば、すぐにページを更新します。

→秋田連続児童殺害事件の犯罪心理

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