こころの散歩道:心理学総合案内 / 犯罪心理学 / 京都/犯人へ2
君が真犯人なら。そりゃあないよ。死んじゃうなんて、ひきょうだよ。ああ、なんてことを。裁判を受けるべきだったよ。そして、心から自分の犯した罪を悔い、ご遺族に謝るべきでした。
君は、あの男の子の命を無惨にも奪い、今度は自分の命を終わりにしてしまいました。どこまで命を軽んずるのでしょう。
今、君の死を悲しめません。何の感慨もわきません。一人の人が死んだというのに。そんなふうに感じている人たちが他にもたくさんいるでしょう。君の無責任な行動が、人々の心にどんな悪影響を与えてしまったか、わかりますか。
人の命を侮蔑し、軽んじた君の心が、私たちの心にも伝染しそうです。
「(犯人が自殺して)これで安心して遊べるよな」(近所の子供の声:読売新聞2.6)
君は、二つの大きな罪をおかしました。もう、つぐなうこともできません。
さて、だとしたら、あとは私たちが自分たちでやるしかありません。命の大切さを、犯罪のおろかしさを、自殺することのまちがいを、もう一度私たち自身の心に深く刻み込まなければなりません。
被害者の男児の死を無駄にしないためにも。被害者のご遺族のためにも。
そして、君が自分で捨ててしまった命も、本当は大切なものだったんだよ。
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