こころの散歩道:心理学総合案内/ 犯罪心理学 / 京都/被害者
被害者自身の情報をどこまで流すべきか、遺族は何を望んでいるのか。事件の後、いつも、いつも問題になりますが、警察の事情聴取やマスコミの取材で、関係者は傷つきます。
もちろん、犯人逮捕が第一でしょうし、国民の知る権利に答えることも必要でしょう。それにしても私たちは、いくつもの事件を通して、きちんと学び、進歩してきたのでしょうか。
近年、警察も被害者への配慮に力を入れてきたようです。今回の事件で、ぜひその成果を見せて下さい。
マスコミも、すべてが同じ態度ではないでしょう。あるテレビ局の報道スタッフは、ワイドショーが取材した後はとても取材しにくいと言っていました。
ワイドショーの乱暴な取材によって、荒らされてしまった後では、まじめな取材にも応じてくれないというのです。そして、今のワイドショーは、力を持っていて、報道スタッフよりも先に現地に来て取材を始めることも多いそうです。
もちろん、ワイドショーがいつも悪いわけではありませんし、たとえばNHKや朝日新聞が、いつも人権第一の取材をしているとは限らないでしょうが。
事件自体に傷ついている人たちが、さらに、マスコミや警察や、インターネットや世間の人々による二次被害を受けないように、見守っていきましょう。
この惨劇を目撃してしまった子どもたちも動揺しているようです。その他の生徒達にも不安が広まっていることでしょう。この子たちも、広い意味での被害者です。保護が必要です。
→次にページ:恨みの心理(京都小学生殺害事件)へ進む
***
心理学 総合案内 こころの散歩道 (心理学講座)心理学入門|社会心理学|心のいやし・臨床心理学|やる気の心理学|マインドコントロール| ニュースの心理学的解説|自殺予防の心理学|犯罪心理学・少年犯罪の心理|宗教と科学(心理学)|プロフィール・講演|心療内科|リンク|今日の心理学 |