心理学総合案内「こころの散歩道」/ 犯罪心理学 /少年犯罪の心理 /中学生 ホームレス暴行死事件/集団心理・群集心理
2002.1.29(03:00)
報道によると、
「他(の少年)がやるので悪いとは思ったが、殴ってしまった。死ぬとは思わなかった」
と少年達は供述しており、警視庁では集団で襲ったことで特別な集団心理状態になり、暴行がエスカレートしたのではないかと見ています。
今回のようなケースは、集団心理、あるいは「群集心理」と呼ばれています。ここでは、一般的な群集心理について簡単に考えてみましょう。
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匿名性:
自己の言動に対する責任感と個性がなくなること(無責任性)。
被暗示性:
暗示にかかりやすくなる。人に言われたり、その場の雰囲気にしたがった行動をしてしまう。また、人の思いがまるで伝染するように、共通した考えや感情を持ちやすくなる。
感情性:
感情的になる。論理的に考えられなくなる。
力の実感:
自分達が強くなったような気がする。
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このような群集心理が、悪い方向に働いてしまうと、暴力や、パニックになるわけです。少年事件で言えば、女子高生コンクリートづめ殺人事件なども、集団の力が働く中で、暴力に歯止めがかからなくなった事件といわれています。
しかし、群集心理がいつも悪いわけではありません。一人では何もできないけれど、みんなの力でなにかできると感じたり、みんなで映画を見れば、一人でみるよりずっと楽しいといった良い面もあるのです。→群集心理(心理学総合案内こころの散歩道)
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