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心理学者の発言、社会的責任と無責任


Nさんからのメールへの返信

メールありがとうございます。
そちらからのメールや他のメールに答える形で、
ホームページを更新しました
よろしければご覧下さい。

http://www2.n-seiryo.ac.jp/TEACHER/usui/news/keibatu.html

> 刑罰を重くすることが抑止力にならないとか、

> 別の努力が必要だとか、無責任な発言は控えてください。

> 具体的に何か刑罰以外の方法をあげて、それと重い刑罰と比べる

> ならいいですが、在りもしないアイデアで世間を振り回さないよう

> お願いします。

「刑罰による犯罪の抑止」については、更新したページにも書きましたが、
さらに、この問題についてすぐにページを更新するつもりです。

「無責任な発言」「世間を振り回す」ということについては、
いろいろ考えさせられました。

まず、私が本当に誰かに害を与えるようなページを公開し続けたら、
責任をとらないわけにはいきません。
法的にはともかくとして、おそらく大学を退職することになるでしょう。

また、学問的にいい加減なことを書き続ければ、
責任問題にはならなくとも、研究者の間での評判はがた落ちになり、
研究者仲間から相手にされなくなってしまうでしょう。

何が正しくて真実なのかは、わかりません。
ある人が真実だと信じて発言していることでも、
他の人にはそうは思えません。

誰かに批判される可能性があるときには、発言してはいけないとしたら、
誰も、何も、発言することはできません。

それぞれの立場の人が、
自分なりに誠実に発言することが必要だと思います。
それが民主主義の基本だと思います。

私は、一人の心理学者として、社会に向かって発言していくことこそが、
自分の社会的責任だと思っています。

「具体的に何か刑罰以外の方法」については、
それは広い意味での教育だと考えています。

もっと具体的には、今一生懸命考えています。
建設中のホームページの中でも、今後展開していきたいと思います。

もっとも、何か一つの方法が特効薬になるほど、
人間も人間社会も単純ではないと思いますが。


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「科学者の発言と責任についてさらに考える」

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