霊感商法・占い・心理学・血液型性格学・宗教
新潟青陵大学大学院(碓井真史) / 心理学 総合案内 こころの散歩道 (心理学講座) /犯罪心理学/霊感商法2



碓井真史著『嘘の正しい使い方:ホンネとタテマエを自在に操る心理法則』
テレビ朝日、毎日新聞で紹介されました

霊感商法の心理2

占いと心理学と宗教

2009.6.13

占い心理学とバーナム効果:人はなぜ占いを信じししまうのか

占い師が人を信用させる方法として、「誰にでも当てはまることを言う」という方法があります。「あなたにも、さみしがり屋のところがありますね」などと言えば、ほんとどの人は、「そうです」と答えるでしょう。さらに、「この人は私の内面が分かってくれる」と思ってしまうかもしれません。
でも、どんなに明るく元気な人でも、さみしがり屋の部分はあるでしょう。このようにみんなに当てはまることを言って、「当たった」と思わせることを、心理学ではバーナム効果と呼んでいます。
「血液型性格学」が当たっていると感じるのも、このバーナム効果によると考えられます。
たしかに、自分の血液型の性格を聞くと、多くの人が当たっていると感じます。ところが、心理学の実験によると、血液型性格学で言われている様々な性格特徴を別の血液型の人に話しても、やはり当たっているという回答が返ってきました。
(まあ、それでも占いブームや、血液型性格学ブームが終わらないのは、やはり面白いからなのでしょうね。)

霊感商法と占いと宗教

知り合いの占い師が言っていました。「運勢がわるいというのは、特別な幸運はないから実力で頑張れということだ。運勢が悪いから高額な壺を買えなどというのは悪徳占い師だ」
この世の終わりが来ると言って、無茶な布教活動や献金をさせるカルト宗教もあります。ただ、終末思想は多くの宗教にあります。伝統的キリスト教でも、「この世の終わりは近い」と言います。だから、悔い改めなさいというわけです。
2000年前にも、この世の終わりが近いとあわてる信者たちがいました。しかしそのときキリストの弟子たちが語ったは、この世の終わりは近い、だから日々の生活をしっかりしようということです。
このようの終わりが近いから、家財産を売り払い献金しろなどというのは、破壊的カルト宗教ではないでしょうか。

悪い占い、悪い宗教、良い占い、良い宗教

世の中には、悪質なものがたくさんあります。以前、デパートの中の占い師に10万円の壺を買いなさいと言われて悩んでいる人の相談を受けたことがあります。
私がデパートに問い合わせたところ、デパート側は大変恐縮し、その占い師を厳重注意の上、出入り禁止にしました。
デパートの様な立派なところにも、悪徳占い師はいます。
前述の知り合いの占い師に質問したことがあります。
悪い占い結果が出た時はどうするのか」と。
すると、「その時が、占い師の腕の見せ所なのだと」と言っていました。
良い占い結果を伝えるのは誰にでもできるが、悪い結果が出た時に、本人を傷つけず、本人のためになるように伝えるのが、大変なのだぞうです。
悪い宗教は、不安や恐怖で人をマインドコントロールします。これまでの人間関係や否定します。一般の出版物を読むことを禁じたり、疑問が生まれたらすぐに考えることを辞めさせるなど、批判能力を弱めさせられます。そして、信者からお金を奪い、時間を奪い、人生を奪います。
良い宗教は、喜びと感謝が動機となって、信者は自主的に活動します。批判精神が弱まることはありません。日常の社会生活と信仰が調和しています。
心の問題を扱う人々は、慎重な行動、そして高い倫理観が求められるのではないでしょうか。

霊感商法の心理1:新生事件から考える詐欺とカルトのワナ へ戻る


  
ウェブマスターの本

テレビ朝日『大人のソナタ」で紹介されました。
毎日新聞2009.6.7朝刊1面コラム欄で紹介されました。

犯罪心理学:心の闇と光

新潟マインドコントロール研究所:破壊的カルト宗教、悪徳商法対策

心理学 総合案内 こころの散歩道


当サイト内の関連ページ
新潟マインドコントロール研究所:破壊的カルト宗教、悪徳商法対策
ウソの心理学
占い、今日の運勢が悪い時の対処法

霊感商法、カルト関連リンク

全国霊感商法対策弁護士連絡会
紀藤正樹弁護士のブログ
 戦後最大の消費者被害である統一教会・霊感商法へ、ついにメスが
山口貴士弁護士のブログ
 【統一協会】不安あおり印鑑販売した容疑…統一教会信者を逮捕【霊感商法】
カルト被害を考える会
日本脱カルト研究会
カルトに傷ついたあなたへ
悪徳商法マニアックス
霊感商法(警視庁)



「心理学総合案内・こころの散歩道」から5冊の本ができました。
2008年9月緊急発行
碓井真史著『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』
誰でもいいから殺したかった! 追い詰められた青少年の心理』 
2008年8月発行
碓井真史著『嘘の正しい使い方:ホンネとタテマエを自在に操る心理法則』
人間関係が上手くいく嘘の正しい使い方ホンネとタテマエを自在に操る心理法則
2000年

なぜ少年は犯罪に走ったのか
2001年
「ふつうの家庭から生まれる犯罪者」
ふつうの家庭から生まれる犯罪者
2000年

なぜ少女は逃げなかったのか続出する特異事件の心理学
「誰でもいいから殺したかった青年は、誰でもいいから愛してほしかったのかもしれない。」
☆愛される親になるための処方箋 本書について(目次等)
『ブクログ』書評「〜この逆説的かつ現実的な取り上げ方が非常に面白い。」
・追い詰めない叱り方。上手な愛の伝え方 本書について(目次等)
bk1書評「本書は,犯罪に走った子ども達の内面に迫り,心理学的観点で綴っていること,しかも冷静に分析している点で異色であり,注目に値する。」  本書について 「あなたは、子どもを体当たりで愛していますか?力いっぱい、抱きしめていますか?」 本書について 「少女は逃げなかったのではなく、逃げられなかった。それでも少女は勇気と希望を失わなかった。」 本書について


「犯罪心理学:心の闇と光」へ戻る
一般的な犯罪の心理、殺人の心理などはこちら。




「心理学総合案内こころの散歩道」
トップページへ戻る

アクセス数3000万の心理学定番サイト

心理学入門社会心理学心のいやし・臨床心理学やる気の心理学マインドコントロール| ニュースの心理学的解説自殺予防の心理学犯罪心理学少年犯罪の心理宗教と科学(心理学)プロフィール・講演心療内科心理学リンク|今日の心理学心理学うつ病の人との接し方 心の病入門:神経症(ノイローゼ)と精神病の違い