心理学 総合案内 こころの散歩道 (心理学講座) 碓井真史


コインの大きさの実験

解説


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 さあ、どんな大きさの絵が描けたでしょうか。

 いろいろな人にやってみますと、ほとんどの人は、実際のコインよりも小さな絵を描きました。特に一円玉などは、ずいぶん小さな円を描いてしまう人がいます。五百円玉ぐらいになると、実物に近い大きさでかける人も増えてきます。

 私たちには、こういう円を正確に描く力がないのでしょうか。

 ところで、一円玉の大きさは、直径2センチです。そして、直径2センチの円を描いて下さいと言われると、たいていの人はだいたい正しい大きさで描けるのです。

 直径2センチの円は正しく描けても、毎日見ている一円玉が直径2センチだとは、思っていなかったわけです。

***

 どうして、一円玉を小さく描いてしまったのでしょうか。それは、私たちの社会では、「一円玉はとても価値が小さい」と感じられるからです。

 価値が小さいという思いが、一円玉の大きさを小さくしてしまったのです。

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 人の心は、社会の中で影響を受けます。

 さあ、社会の中で、生活の中で、私たちの心は、どう動くのか。ご一緒に見ていくことにいたしましょう。


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