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さあ、どんな大きさの絵が描けたでしょうか。
いろいろな人にやってみますと、ほとんどの人は、実際のコインよりも小さな絵を描きました。特に一円玉などは、ずいぶん小さな円を描いてしまう人がいます。五百円玉ぐらいになると、実物に近い大きさでかける人も増えてきます。
私たちには、こういう円を正確に描く力がないのでしょうか。
ところで、一円玉の大きさは、直径2センチです。そして、直径2センチの円を描いて下さいと言われると、たいていの人はだいたい正しい大きさで描けるのです。
直径2センチの円は正しく描けても、毎日見ている一円玉が直径2センチだとは、思っていなかったわけです。
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どうして、一円玉を小さく描いてしまったのでしょうか。それは、私たちの社会では、「一円玉はとても価値が小さい」と感じられるからです。
価値が小さいという思いが、一円玉の大きさを小さくしてしまったのです。
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人の心は、社会の中で影響を受けます。
さあ、社会の中で、生活の中で、私たちの心は、どう動くのか。ご一緒に見ていくことにいたしましょう。