心理学総合案内「こころの散歩道」/いやしの道/返信:いやしのために1
返信
メールありがとうございます。
返信が大変遅くなってしまい、本当に失礼いたしました。
もし、私が、親から性格を非難されてばかりいたり、
死のうとしたときまで責められたりしたら、
きっと私も親の愛情を疑っていたと思います。
自分が親になることに、私も不安を感じていたかもしれません。
ただ、私はAさんの幸せを願っています。
まだたった一度のメールのやりとりですが、
それでも、通りすがりのものとしてでも、
Aさんの幸せを祈っています。
Aさんは、何を望んでいるのでしょうか。
何が、Aさんの幸せなのでしょうか。
今までの体験から、
ご両親に恨みや憎しみを抱くのは、もっともなことです。
でも、Aさんは、そんな自分の状態を辛いと感じていらっしゃるのですね。
世の中には、親を憎み、親の葬式を待ち望んでいる人達さえいます。
でも、Aさんはそんなふうには、思っていらっしゃらないようですね。
ご両親があなたを愛してきたのかどうか、私にはわかりません。
あなたの推測は、少なくとも部分的には、当たっているのでしょう。
〜
ご両親自身、親の愛を実感できずに育ってきたのですね。
きっと、辛かったでしょうね。
いえ、26才のあなたが今も苦しんでいるように、
ご両親の心の傷も、今もいやされていないのかもしれません。
そして、あなたの内面に無関心だったのですね。
〜
もし、私の友人が、その子供にこんなことを言っていたら、
「そんな言い方はひどい」と責めていたかもしれません。
「もっと子供の気持ちをわかてやれ!」と、涙ながらに抗議していたかもしれません。
ぶん殴っていたかもしれません。
その友人には、子供への配慮があまりにもありません。
普通の意味で言えば、「愛のない態度」でしょう。
でも、その人の愛情表現がどんなに下手でも、
仮に心がゆがんでいる部分があったとしても、
それでも、その子供を一番愛していたのは、
やっぱり私ではなく、親であるその友人なのだと思います。
あなたのご両親がどうなのかは、わかりません。
世の中には、子供への愛情を持てずに虐待する親もいます。
ご両親もそうなのでしょうか。
〜
私自身、意識していない心の奥底で何を考えているのかは、自分でもわかりません。
純粋で、美しいことばかりではないでしょう。
私の中の醜い部分を認めながらも、でも自分を責めるだけではなく、
そんな自分としてでも、互いに人と愛し合い、尊敬しあっていけたらいいと、願っています。
〜
あなたの内面に関心を向けたり、
あなたの人生の一番大切な部分に関わろうとしてくれなかったのですね。
正直な個人の気持ちとしては、ひどいなって思います。
でも、それが正解なのかどうかはわかりません。
〜
今、ご両親の心の中を見るわけにはいきません。
子供を愛せず、虐待するひどい親もいます。
子供を愛していないわけではありませんが、
親自身が性格的に未熟で、
子供のことより世間体を気にしてしまう親もいます。
本当は、子供のことを心から愛しているのに、
愛情表現が不器用で、子供に愛情が伝わらない親もいます。
たしかに、子供にひどい態度をとっているけれど、
子供を愛することを心から願い、苦しんでいる親もいます。
ご両親の心の中はどうなのでしょうか。
〜
私の周囲にも、こんな女性の方々がいます。
「親からほめられた記憶がない」
「何か良いことをしても、いつも改善点ばかりを指摘されて辛かった」
「親と楽しく遊んだこともあるはずなのに、思い出せるのは悲しい出来事ばかり」
「親から「育て方を失敗した」と言われてショックを受けた」
「両親が離婚し、両親とも私のことをいらないと言って、親戚に育てられた」
実の親から養女に出され、その養父母が離婚をして、結果的に祖母に育てられらた人もいました。
ある人は、大人になり、特別なこともなく、普通に暮らしています。
ある人は普通以上に、妻として母として社会人として活躍しています。
ある人は、大人になってから、母親と「対決」しました。
ケンカをしたわけではありませんが、
自分の心の中の本心を初めて母親にぶつけました。
母親も驚いていたようです。
泣いたり、大声で叫んだりもしたようですが、
親子関係の修復の大きな一歩になったようです。
この女性は、「対決」の前から、
心の中にこの問題はあったものの、
家庭人としても、社会人としても、とても有能で、魅力的な人です。
ある人は、結婚後に、姑との仲や子育てでずいぶん悩んだようです。
でも、他の家族が、彼女の心の悲しみを理解し始めたことをきっかけに、
問題は、解決し始めたようです。
〜
私は、ページの読者であり、メールを下さったAさんの
幸せを願っています。
もし、ご両親ことを、ここで一緒に非難することが、
あなたの幸せにつながるのなら、喜んでします。
もし、ご両親のことやあなた心を
あなた自身が深く理解していくことが幸せにつながるなら、
私のできる範囲で、喜んで協力します。
メールを拝見して、
Aさんは、心の中に辛さを抱えてはいても、
とても知的で有能な方だと感じました。
あなたの心の問題は、あなた自身がきっと解決できると信じています。
私にメールを下さった勇気に敬意を表します。
Aさんが幸せになり、ますます、すてきなご家庭を築かれますことを、
お祈りしています。
返信:いやしのために2
死にたいと思っているあなたへ。
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