心理学総合案内「こころの散歩道」/災害心理学/新潟県中越地震被災者のために/高齢者のみなさんへ

新潟県中越地震を体験された
高齢者のみなさんへ

今回の大災害を乗り越え､こうしてがんばっているみなさん。みなさんは、なんてすばらしいのでしょう。

戦争を乗り越え､奇跡の発展と言われる戦後の復興をはたし、新潟地震や水害や三八豪雪や、様々な自然災害を乗り越え､家族と地域を守ってきてくださったみなさん。みなさんのこれまでのがんばりと､偉大な業績に､心から敬意を表します。

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今回の災害に当たっても､みなさんの存在感は､とても大きなものです。あなたがそこにいてくださるだけで､若い者達は､どれほどの安心感を持つことでしょう。

でも、どうぞご無理はなさらないで下さい。

不安があれば､どうぞおっしゃってください。若い者でできることであれば、どうぞ言いつけてください。

皆さんが経験されたきた様々な体験を、どうぞ若者達にも話して聞かせてください。彼らに、もっと話を聞かせてあげてください。経験不足の未熟なものたちです。人生の知恵を、どうぞかれらに聞かせてあげてください。

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家を愛し､土地を､地域を愛してくださっているみなさんへ。

あなたが長年すんできた故郷。それはそれはすてきなところでしょう。大事な田畑､思い出がいっぱい詰まったお家もあることでしょう。

でも、一番大切なのは､あなたの体と命です。

そうぞ、第一に､ご自分の健康を考えてください。

あなたがいてくださること。それが私たちの支えになるのですから。

注）三八豪雪：昭和37年の年末から末から昭和38年の冬ににかけて、新潟をはじめ日本海側に降った豪雪災害。交通機関は麻痺し､また雪崩などにより全国で231人が死亡した。

しかしその一方､雪に慣れている地域で食糧の備蓄などもあり、住民の努力の結果､医薬品の不足といった一部の問題を除き､生活上の被害は少なかったと言われている。

災害弱者 高齢者の心のケア、体のケア

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