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興奮と冷静、計画性と幼稚さ
:少年犯罪の特徴


 これまでの犯罪でも、覗きがばれて、とっさに人を殺してしまったという事件はあります。しかし、今回の事件は、もっと計画的です。

 少年は、隣家の庭先まで行き、一家が寝静まるまで犯行のチャンスをじっと待っています。白い手袋をはめ、ハンマーで風呂場のガラスを割り、侵入しています。

 三人の犠牲者はほぼ即死でした。これは、「落ち着いて急所を狙ったのではないか」と推測されています。

 しかし、その後は家を燃やそうとしますが、失敗します。自宅には、凶器や血のついた衣服など、証拠品がたくさん残されていました。

 たしかに計画的な犯行です。こんな計画的に凶悪事件を起こしたのだから、大人と同様に罰するべきだという意見もあるでしょう。しかし同時に、犯行後の処置は、とても幼稚です。

 大人なら、もっと上手にごまかそうとするでしょう。少年犯罪は、ある部分では冷静で計画的でも、逃亡計画など、ある部分では幼稚なほどずさんであることが少なくないのです。

 
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