心理学総合案内「こころの散歩道」/ 犯罪心理学 /少年犯罪の心理 /中学生 ホームレス暴行死事件/概要
2002.1.29(03:00)
現在わかっている大まかな事件の内容です。
事件前日、図書館で
2002年1月24日、中学生の少年3人がたまり場にしていた図書館で携帯電話をするなど騒いでいた。特にその日はいつも以上に態度が悪く、館長が注意をした。しかし、注意を聞かないので、「今日は帰りなさい」と腕をつかんで外に出そうとしたほどだった。
このとき、同じ閲覧机にいた被害者男性(55)が、職員に加勢する形で少年達に注意し、げんこつで叩くなどした。
閉館時間後、図書館の玄関付近で、少年達と男性との間で小競り合いがおきる。職員がその場はとめたが、その後、近くの路上で殴りあいが行われた。
事件当日、3回の暴行
翌日25日、少年の一人が、街で偶然この男性を見かける。尾行し、男性が空き地の小屋に住んでいることを知る。
そこで、携帯電話で仲間を集め、午後6時ごろ男性に暴行を加える。このときは、男性も棒を振り回すなど抵抗したために、少年達も引き下がる。一部の生徒は、塾にも行く。
しかし、1時間後、そのひ2度目の暴行を行う。このときは男性が余り抵抗せず、暴行はエスカレートしていく。少年達は、一旦現場を離れたが、少年の一人が、名前の入った会員証を落としたことに気づく。
会員証を取り戻すためか、他の仲間も含め、7〜8人で、3度目の暴行を行う。これは9時半ごろから1時間半にわたって続けられ、角材で殴られ、踏みつけられた男性は全身打撲の外傷性ショックで死亡する。
少年達
ある少年は、涙を流して、「ゆるしてください」「死ぬとは思っていなかった」「注意され殴られもしたので、謝らせたかった」と語っているという。
少年達は、周囲の人間のインタビューに寄れば、「多少目立つが普通の生徒」「授業中はうるさいが妨害するわけではない」「喫煙、夜間の盛り場はいかいなどで、保護者と教師が相談」「カッとしてやりかえすようなタイプには見えない」という。
(授業中うるさいのに妨害してはいないという他の生徒の言葉は、理解できないという方もいらっしゃるかと思いますが、多分、他の生徒なみにうるさくすることはあるが、わざと授業を妨害するようなことはなかったということでしょう。)
人々
図書館にいた他の利用者「うるさいと思っていたが、声をかけられない。何をされるかわからない、怖いから。」
ある少年 暴行時の声を聞いた。
あるホームレスの男性 中学生の中にはこんな態度の少年もいる。「われわれをごみ扱い。ぶらぶらして、何やっているんだ。仕事でもしろなどと言ってくる」
***
1996年7月 東京 少年5人で
1997年1月 東京 少年3人で
1998年11月 兵庫 少年3人で
1999年5月 兵庫 少年4人で
2000年6月 東京 少年3人で
2001年 大阪 少年3人で
など。
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