うつ病の自殺予防 「いなくなってしまいたい」思いに応える うつ病の人とともに ２

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ウェブマスターによる新刊（2010年5月27日発行）
『あなたが死んだら私は悲しい：心理学者からのいのちのメッセージ』
うつ病と自殺といのちについて考える全てのひとのために・自殺予防のために

１：うつ病の人との接し方

うつ病などで鬱（うつ）状態になると

　自分なんかいない方がいいんだ。こんなふうに思うときってありますか。どこかへ消えてしまった方がいい。私がいない方がみんなの幸せだ。死んでしまおう。……もちろん、誤解です。

　でも、気持ちが鬱（うつ）になると、そんなふうに思ってしまうものです。

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うつ病の人への説教、説得

　自分なんかいなくなった方がいいんだ、こんなふうに身近な人に言われたら、辛いですよね。だから、一生懸命、説得しようとします。そんなことないよって。でも、普通なら聞いてくれますが、うつ病、鬱状態の時にはなかなかわかってくれません。わかってくれない方が普通です。

　お腹が痛くて痛くてしょうがないときに、どんなご馳走出されても、食欲はわきません。どんなにおいしいよとか、栄養満点だよといわれても、やっぱり食べられないでしょう。　（自殺したいと言われたとき。自殺相談、自殺予防のために　・　うつ病の人との接し方）

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どうして死んじゃいけないの（うつ病の自殺予防のために）

　死んでしまいたい、いあんくなりたい、蒸発したい、出て行きたい、そんなことを言う、うつ病、鬱状態の家族や友人。そんなことないよと、必死に止める周囲の人。でも、なかなか通じません。

　なぜ、自殺はいけないのか、なぜ人には存在価値があるのか、それを議論するのは大切だし、興味深いテーマです。でも、ここではやめておきます。ここでの答えは、人間とはそういうものだ、ということにしましょう。

　人は（他の生き物も）、みんな生きたいと思っています。生きるために努力します。人間は（他の集団生活する動物も）仲間を求めます。仲間と一緒にいるために努力します。動物達が生きるために努力し、仲間を大切にするのは、教育や倫理や哲学のせいではありません。自然とそうするのです。人はみんな生きようとしています。

　でも、ときどき調子が悪くなるときはあります。人も動物も、みんな食欲はありますよね。難しい理屈なしに。ただ、具合が悪くなるときはあります。そんなときは食欲もなくなります。けれどもまた元気になれば、自然と食欲が出てきます。

　死にたいと思うときはあります。うつ病のように心の調子が悪いときです。そんなときに、何か困ったことが起こると、それがきっかけになって、死にたいとか、いなくなってしまいたいと真剣に考え始めます。

　しかし、また少し心が元気になれば、生きていこうと思えるのです。自然にね。（自殺と自殺予防の心理学：自殺防止のための自殺サイト）

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お腹が痛いとき・心が痛いとき（うつ病の時）