こころの散歩道(心理学総合案内)/犯罪/毒カレー事件/経緯 碓井真史


和歌山毒物カレー事件

その後の経緯


 1998年7月25日夜、和歌山市園部で開かれた夏祭りで、自治会がつくったカレーライスを食べた住民60人以上が、吐き気などの異常を訴えた。当初、食中毒といった報道も流れたが、青酸化合物による中毒と判明。

 自治会長(64)、副会長(53)、女子高校生(16)、小学生男児(10)の4名が死亡。

 個人的恨みによる犯罪という推測もあったが、現在、無差別殺人の可能性が高まっている。

 事件後、和歌山市内では夏祭りの中止が相次いでいる。

 事件発生から1週間近くたち、住民の精神的な問題もある。そのため、市保健所が巡回相談を開始した。

98.8.1

その後の調査で、青酸化合物のほかに「ヒ素」が混入されていたことが判明。

8.4

一部の食品会社がカレーのテレビコマーシャルを自粛

8.5

混入されたヒ素は、一般では入手しにくい高純度の試薬と判明。

8.9

 本来は自己負担の尿検査にも、保険が適用されることとなる。これは例外的措置であり、国が立て替え払いをし、犯人が逮捕されたときには、犯人に費用を請求する。

 また、被害者の精神的なケアについても、その費用約900万円を全額補助することを決めた。

8.18

 事件前に、男性二人がヒ素中毒で入院。地域内の民家で飲食。保険金詐欺の疑いも。事件との関連は.........。

8.27

 この民家の住民A氏が、祭りの準備に参加していたことが判明。この夫婦は、疑いに対してマスコミを通して弁明。

8.28

 8.28発売の写真週刊誌「フライデー」が、ヒ素保険金詐欺の疑惑を持たれているA夫婦の写真を掲載しようとして、誤って別人の写真を掲載。おわびとともに、同誌を回収すると発表した。毒物カレー事件で「フライデー」が別人の写真を掲載(心理学総合案内こころの散歩道)

8.29

 A氏の保険金疑惑に関連して、さらに十数名の疑惑が浮上、数億円の保険金が支払われた模様。

8.31

 A氏の知人が、Aさんから預かっていたと、大量のヒ素化合物を、任意で警察に提出。

9.1

警察へ届けられたヒ素化合物と、カレーに混入されていた毒物とは異なる物であることが判明。

疑惑が持たれていた林夫妻が、保険金詐欺容疑で逮捕。

10.4

林真須実容疑者が、毒カレー事件の殺人、殺人未遂で、逮捕。

12.9

2002.12.11
和歌山地方裁判所で死刑判決下る。

2009.4
最高裁判決

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