月刊「児童心理」(金子書房)1997年11月号別冊
神戸小学生殺害事件(酒鬼薔薇事件)に関する激しい報道合戦が終わり、1997年の終わりごろから、落ちつい態度で事件を見直す内容が、新聞や出版にも見られるようになりました。ここでは、上記の雑誌の記事をもとに、要約とコメントを行っていきます。
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*神戸小学生殺害事件から学ぶこと*
「夢を奪われた少年達」 ノンフィクション作家 鎌田慧
「さかきばら君のカルテ」 犯罪精神医学者 福島章
「「透明な存在」が実態を取り戻すには」 教育学者 下村哲夫
「注目すべきは中学生のストレス」 社会学者 宮台真司3.22
「心の中にある「悪」:どう表現し、発散させるか」 臨床心理学者 山中康裕3.22
「事件の背景分析は何のためにするのか」 文化精神医学者 野田正彰3.22
*14才の深層心理を探る*
「少年Aはなぜ罪を犯したのか:少年Aの病理と心理」 小田晋 7.6
「「透明」を「実在」に変える視線:酒鬼薔薇聖斗の「聖なる実験」」 大澤真幸 7.6
*現代社会とメディア*
「空虚な自己」と攻撃性:現代日本の若者にとって暴力とは」影山任佐 7.6
「メディア社会を生きる」妙木浩之